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看護師国家試験対策です

2014年度(第104回)午前 第112問~114問

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2014年度(第104回)午前 第112問~114問

看護師国家試験 2014年度(第104回)午前 
次の文を読み112〜114の問いに答えよ。
A さん(20 歳、男性、大学生)は、皆が自分を嫌っていると言い、昨年から大学を休学し、 1 人暮らしのアパートで引きこもるようになった。先週、アパートで夜中に大声で叫ぶ日が続いたため、アパートの管理人から両親へ連絡があった。A さんの両親が A さんの部屋に入ってみると、窓は新聞紙で覆われていた。A さんは「 1 日中誰かに見張られている。あなたは親じゃない」と叫び続けるため、精神科病院に入院した。A さんは、統合失調症 (schizophrenia) と診断され非定型抗精神病薬による治療が開始された。
 
第 112 問
A さんは 5 日目ころから日中は臥床して過ごし、夜間は熟睡するようになった。食事の時間に遅れてくることが多く、看護師の声かけにほとんど反応しない。他の患者との交流もない。この時期の看護師の対応として最も適切なのはどれか
1. 食事摂取の介助をする。
2. 作業療法への参加を促す。
3. 日中の休息時間を維持する。
4. 食事時間を守るよう注意する。
 
第 113 問
入院後 1 か月。A さんは体重が 3 kg 増加した。バイタルサインに異常はない。血液検査データは空腹時血糖 200 mg/dL、HbA1c 5.2 %である。入院時の空腹時血糖は 80 mg/dL であった。A さんと両親に特記すべき既往歴はない。A さんにみられる非定型抗精神病薬の副作用(有害事象)で最も考えられるのはどれか。
1. 水中毒 (water intoxication)
2. 拘禁反応
3. 悪性症候群 (malignant syndrome)
4. 耐糖能の異常
 
第 114 問
入院後 2 か月。症状も落ち着いてきたため、退院の準備をすることになった。Aさんは看護師に「病気はもう治ったのに、いつまで薬を飲まなければならないのか。薬を飲むと頭がぼんやりする。体力がなくなった気がする」と話した。A さんの退院の準備のために行う支援で優先度が高いのはどれか。
1. 回想法
2. 復学準備
3. 服薬心理教育
4. 筋力トレーニング
 
↓過去問はこちらemoji





看護師国家試験 2014年度(第104回)午前 第112問~114問
 
第112問 解答:3
第113問 解答:4
第114問 解答:3
解説
第112問
統合失調症の経過は前駆期(前兆期)、急性期、消耗期(休息期)、回復期の4段階
前駆期(前兆期)不眠、過敏、焦り、気分変調
急性期不安、不眠、妄想
消耗期(休息期)眠気、意欲低下、自身低下、全身倦怠感
回復期周囲への関心の増加
設問の段階は休息期にあたり、この時期の休息は十分に与えてやることが大事
第113問
統合失調症患者に耐糖能異常が多い
それは、統合失調症患者に糖尿病に対する遺伝的脆弱性が指摘されていることやスナックやファーストフードなどの摂取が多いこと、陰性症状により運動しないこともあり、また治療薬のフェノチアジン系抗精神病薬や新規抗精神病薬のクロザピンなどで耐糖能異常をおこしやすい
ちなみに血糖が上がっているのにA1cが変わっていないのは、HbA1cは2-3ヶ月前の耐糖能異常をあらわすので、直近の状況を反映していないから
ちなみに拘禁反応とは、刑務所や強制収容所などで自由を拘束された状態が続いた場合にみられる精神障害の一種 神経症・鬱状態・幻覚・妄想などの症状が現れる

第114問
服薬心理教育とは精神科疾患患者において、服薬の重要性について、医療従事者が思う重要性と、患者がその内服に対して思う重要性に差があることが多く、精神疾患患者では規則正しい内服が大事なのでそれを患者に説明すること
問いでは、患者自身が薬の重要性を十分理解できていないため、これが大事

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