看護師国家試験 2016年(第106回) 午前第 14 問
小脳失調でみられるのはどれか。
1. 下肢の麻痺が認められる。
2. 姿勢保持が困難になる。
3. 血圧が不安定になる。
4. 体がこわばる。
看護師国家試験 2016年(第106回) 午前第 14 問
解答2
脳の機能を大まかに分けると下の3つ
- 大脳 運動、感覚などの一次機能、記憶、情動などの高次機能
- 小脳 平衡感覚や運動調節機能など「大脳の補助」
- 脳幹 嘔吐、呼吸、嚥下中枢、顔面神経の神経核
小脳は「大脳の補助」の役割を果たす 小脳症状を診断する方法は以下
- 指鼻試験 患者の鼻と検者の指を患者の人差し指で行ったり来たりさせる 手の動き自体は大脳でできるが、対象物に近づくと減速するという小脳の「調節」が障害されていると位置がずれたり、うまくできない 毎回少しずつ指の位置を変えるとより効果的
- かかと膝試験 患者に寝てもらい片足のかかとで、もう一方の足の膝の上を2回ジャンプさせた後すねの上を滑らせる 小脳の「調節」が障害されているとうまくできない
- 継ぎ足歩行テスト 平均台の上を歩くように、足と足をつなぎ合わせながら1歩ずつ1直線に歩いてもらうテスト 小脳失調も含め、平衡感覚一般が障害されているかどうかを見る ただし、歩行困難な患者に対してはレベルが高すぎる、小脳失調以外に平衡感覚以上でも陽性になるといった欠点はある
選択肢の中で小脳失調に該当するのは2