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看護師国家試験対策です

ステロイドカバー

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ステロイドカバー

看護師国家試験には出ないかもしれませんが、手術を受ける患者において大事なテーマを1つemoji

ステロイドカバー

ステロイド(副腎皮質ホルモン)は副腎から内因性に分泌され、体のいわゆる”元気”を調節している
手術や全身麻酔をはじめ、外傷や感染症といったストレス時には、副腎皮質ホルモンは分泌量が増加しストレスに対処しています
しかし、ステロイドを経口や点滴などで長期に外的投与されている患者では内因性の副腎皮質機能が低下しておりストレスに応じた十分なコルチゾールが分泌されず急性副腎不全(副腎クリーゼ
)がおこりえます
それを予防するために、周術期にステロイドを投与することをステロイドカバーといいます
ステロイドカバー自体に確固たるエビデンスがあるわけではなく、しなくても無事だったという説もありますが、急性副腎不全は起こると命にかかわるので、現時点ではしておいた方がよいでしょうemoji


ステロイドカバー(jAMA, 287:236-40,2002、N Engl J Med. 348:727-34, 2003. Ann Surg. 1994 Apr;219(4):416-25.などより)
1時間以内の局所麻酔の手術歯科・皮膚生検、小さな整形外科の手術ステロイドカバーの必要なし
Minor
・鼠径ヘルニア修復
・大腸内視鏡検査
・中等度以下の嘔気・嘔吐・胃腸炎
ヒドロコルチゾン50~75mg又はメチルプレドニゾロン10~15mgを当日静脈内投与1~2日で通常量まで速やかに減量
Moderate開腹胆嚢摘出術、半結腸切除術、重度発熱疾患、肺炎、重症胃腸炎
(術前に)ヒドロコルチゾン100~150mg又はメチルプレドニゾロン20~30mgを当日静脈内投与
翌1~2日で通常量まで速やかに減量
Severe心・胸部外科手術、膵頭十二指腸切除術、肝切除術、急性膵炎ヒドロコルチゾン100~150mg又はメチルプレドニゾロン20~30mgを当日静脈内投与 翌1~2日で通常量まで速やかに減量
Critically ill敗血症性ショックヒドロコルチゾン50~100mg 6~8時間毎に静脈内投与又は持続点滴+フルドロコルチゾン50μg/dayをショックから離脱するまで投与(数日~1週間以上要することあり) バイタルサイン、血清Naをみながら漸減
プレドニゾロン5mg以下の投与を受けていた症例では通常量の投与は必要であるが追加の補充療法の必要はない。プレドニゾロン5mg以上の投与を受けていた症例では維持量に加えて上記の補充が必要である。

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