看護師国家試験 2016年度(第106回)午後 第24問
一次救命処置時の成人への胸骨圧迫の深さで適切なのはどれか。
1. 2~3cm
2. 5~6cm
3. 8~9cm
4. 11~12cm
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看護師国家試験 2016年度(第106回)午後 第24問
解答:2
解説
前回に引き続き、胸骨圧迫について
胸骨圧迫=心臓マッサージのこと 心停止した人に対し、胸骨圧迫を加えることで、心肺蘇生に有効な心拍出量を確保し、酸素の含まれた血液を全身に循環させる手技
十分な心拍出量を確保するため、5㎝以上の深さまで行うと推奨されているが、JRC(日本蘇生協議会)蘇生ガイドライン2015から深すぎ(6㎝以上)は逆に肋骨骨折、心破裂、気胸、大血管損傷などの合併症が増えるためよくないという項目が追加された
ちなみにJRC蘇生ガイドライン2015で追加になった項目は次の4つ(太文字が新規追加事項)
- 胸骨圧迫の回数 100~120回 回数多すぎると1回1回の深さが浅くなる
- 胸骨圧迫の深さ 5cm以上、6cmを超えない
- 胸骨圧迫比率CCF 少なくとも60%以上 心電図解析や、自己心拍の確認などで胸骨圧迫を中断している時間の割合
- ソーシャルメディアテクノロジー 携帯電話の位置情報を利用し、心停止が疑われる人がいることを第一発見者が善意の救助者をつのれるシステム