看護師国家試験 2018年(第108回) 午前第 16 問
骨髄抑制が出現するのはどれか。
1. 麻薬
2. 利尿薬
3. 抗癌薬
4. 強心薬
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看護師国家試験 2018年(第108回) 午前第16問 解答:3
抗がん剤とはがん細胞を抑制、死滅させる働きを持つ薬物の総称
ただし、抗がん剤は他の正常な細胞にも影響を与え、それが様々な体の部位での副作用を引き起こす
- 悪心、嘔吐
- 下痢
- 脱毛
- 白血球減少、汎血球減少(血小板、赤血球、白血球)
- 肝機能障害
- 腎機能障害
等
副作用を丸暗記するのも大変だと思うので、抗がん剤の原理から考えた方が理解しやすい
抗がん剤は、一般的に、細胞の分裂、増殖、成長を抑制する
がん細胞は、正常より分裂、増殖、成長速度が早くなり、それでもって、途中でエラーが入って生じた細胞なので、抗がん剤が優先的に効く
ただし、正常細胞でも回転率の早い細胞がおり、毛根細胞、腸管粘膜、血芽球(将来的に血球になる細胞)など これらが抗がん剤の被害を受けやすいので、それぞれ、脱毛、下痢、汎血球減少が起こりうる
あと、抗がん剤が基本毒物であることから、処理するための肝臓や腎臓の機能も被害を受けやすいよね という覚え方
ただし、補助療法、免疫賦活剤等は狭い意味の抗がん剤とは全く異なるのでこれにはあたりません
残りの選択肢は
1.麻薬が抑制するのは呼吸
2.利尿薬 4.強心薬 は何も抑制しない